女子無線部

2017年10月12日

CQ ham radio編集部

突撃取材! アメリカのアマチュア無線ショップ「HRO」に行ってきました!



HRO店員 ジョンさんに聞いてみた!
アマチュア無線事情 in サンフランシスコ

 

 この店舗のマネージャーであるK6WV ジョンさんに,いろいろと質問してみました.

Q.「お店で一番の売れ筋商品は?」


A.このお店で一番人気なのは,予備に使われるこの260MHz帯の無線機.
これは,他の物より値段が高いけど,使い方が簡単だから初心者にはもってこいなんだ.

 

Q.「特別な,他店にはない商品は取り扱っていますか?」


A.うちにあるもので特殊なのはこのピンクのヘッドホン.
今はピンクしかないけど,売り始めたときは赤もあったよ.
これも使い方がとても簡単.
でも,ほとんどの物は黒,売れるのも黒だけどね(笑).

 

Q.「女性のアマチュア無線家が買い物に来ることはありますか? その中に若い人はいますか?」


A.大半は男性だけど,女性も来るよ.
ちょうど昨日,18歳くらいの若い女性が二人で来て,初心者用の260MHz帯の無線機を買っていったよ.

女性客のほとんどは30~40代で,彼女たちは救急・緊急サービスを担う団体で無線を使っているから,無線にすごく興味を持っている.

だから彼女たちは,緊急事態に備えて自主的に無線を学んで,ボランティアとして団体に貢献することにも興味を持っているんだ.

何かをするにあたって無線が必要な場合があるし,同時に無線に興味を持つ最初のステップにもなるよね.

 

Q.「女性店員,社員はいますか?」


A.ここには女性店員が一人いるよ.
ロサンゼルス支店には30~40年程アマチュア無線家をやっている女性のマネージャーがいるし,他店舗にも数人女性社員がいるよ.

 

Q.「アマチュア無線の魅力とは?」


A.そうだね.アマチュア無線には違った角度からのたくさんの魅力があるね.

一つ目は“テクニック”.
アマチュア無線はいろいろと試行錯誤しながら,自分の目標に向かって追及していくから,日々実験的に技術を磨いていける.

二つ目は“コミュニケーション”.
無線での交流法は一般的なソーシャル・メディアとは違う.
ソーシャル・メディアは情報が分かっている相手,もしくはすでに知っている相手と交流を持つことが多いけど,アマチュア無線の場合は,まったく知らない相手と交流を持つことが基本だから,会ったことがない人と言葉だけで友だちになる.
これは最大の魅力と言えるね.

インターネットが普及していなかった時代は,無線が他の国と連絡を取る主な手段だった.
今は,電子機器の普及により,世界中どこにいても簡単に連絡が取れるほど便利な時代にはなった.

最近は,その現代のツールと無線との隔たりをなくそうとする人達も増えてきて,アマチュア無線もまだまだ追求し甲斐があり,今から始める人も含めて,趣味にしていくことは素晴らしいことだと思う.

 

突撃取材にも関わらず,親切に対応していただきました.

ジョンさん,ありがとうございました!

※本記事は,CQ ham radio 2016年10月号に掲載された記事です.


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