今月のYouTube「米国宇宙開発・失敗の歴史」
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CQ ham radio誌の連載「FROM USA」では,海外のアマチュア無線情報をタイムリーにお知らせしています.
CQ ham radio 2019年3月号の連載「FROM USA」では,次の内容を紹介しています.
・米国政府機関閉鎖の影響
・W1AW,モールス認定テスト・メッセージの西海岸送信担当局募集中
・QST誌の記事
【今月のYouTube】『米国宇宙開発・失敗の歴史』
2月8日に公開された,アポロ11号で人類として初めて月面に降り立ったニール・アームストロング氏の半生を描いた映画「ファースト・マン」が話題です.「当初,米国のロケット打ち上げは失敗続きだった」と話したところ,若い世代はこの事実を知らないようでしたので,当時の動画を探してみました.〈JE1HYR〉
全米が注目する中で大爆発を起こしたヴァンガード・ロケット.搭載の人工衛星は爆風で飛ばされたあと地面に転がって,ビーコン信号を出し続けていた.これを米国マスメディアは,ソ連のスプートニクをもじって「ステイプトニック(転がった衛星)」などと揶揄したと伝えられている.
ヴァンガード予備機で1958年2月に挑んだ2回目も,打ち上げ58秒後にロケットが空中分解し失敗に終わる.その後,ヴァンガード・ロケットによる人工衛星の打ち上げは1959年9月まで11回実施されるが,成功したのは3回だけで9回は失敗に終わった.
マーキュリーレッドストーンロケット1号機は,米国発の有人弾道飛行に使用するレッドストーンロケットに実際の宇宙船(宇宙飛行士が乗るところ)を搭載して行われた初めての無人発射試験だったが,ロケットが緊急停止し,非常脱出ロケットが自動発射され,置いてきぼりを食った円錐形の宇宙船がむなしくパラシュートをポンと放出するという結果に終わった.ちなみに黒い円錐形の部分が宇宙船.本来は非常用脱出ロケットがこの黒い円錐形の宇宙船をぶら下げてロケット本体(白い円筒の部分)から離脱し,その後黒い円錐の部分がパラシュートで降下しなければいけなかった.
このあと12月19日に再実験の後,61年1月31日にはマーキュリーレッドストーン2号が「ハム」という名前のチンパンジーを乗せて、弾道飛行を行っている.
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