アマチュア無線用語集
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『し』に関する用語一覧
- し
- 新聞のシ.
- シールド
- shield.遮蔽.周囲(へ)の影響を防止するために施す囲い.静電シールドと電磁シールドがある.
- シールドバッテリ
- 密閉型のバッテリで,横にしても置けるが,電解液の補充などはできない.
- シェープファクタ
- shape factor.フィルタなどの周波数特性の鋭さ.
- 磁化
- magnetization.物質(磁性体)が磁気を帯びた状態になること.
- 磁界
- magnetic field.磁石の周囲や導線中を流れる電流の周囲に生じる磁気を及ぼす空間.磁場ともいう.
- 磁気
- magnetism.磁石から放射される仮想の線.地球には南極と北極に磁場がある.その磁場から放射される仮想の線を地磁気という.
- 磁気嵐
- magnetic storm.太陽から輻射される微粒子が,大気の上層に衝突して電離を起こし,そのため異常電流が流れ,これによって生じる異常磁界が地球磁界をじょう乱することによって生じる短波帯の受信強度の低下や受信不能となる現象.磁気嵐は数時間から数日間続くことがある.
- シグナル
- signal.信号.合図.
- シグナルジェネレータ
- Signal generator.⇒SSG.
- シグナルストレングス
- signal strength.⇒信号強度.
- シグナルレポート
- signal report.⇒RSレポート.
- 試験電波発射届
- 200Wを超えるアマチュア無線局の免許を受けるときに必要な試験電波を出すための届出.
- 指向性
- directivity.電波や音波の強さが,方向によって異なる性質.
- 自己融着テープ
- テープ同士がお互いにくっついてしまうテープ.耐水性・耐湿性・絶縁性に優れている.
- 自己誘導作用
- self induction effect.コイルに電流が流れると磁界が発生し,その電流が変化すると起電力が発生する作用.
- 磁石
- magnet.磁場を発生させる物質.
- 自乗検波器
- square detector.受信機の検波器の一種で,入力に対して2乗の関係の出力が得られる.2乗検波器ともいう.
- 磁性体
- 磁界中で磁石の性質を示す物質.通常は磁石となっていないが,磁界中におくと(磁石を近づけると)引力や反発力を生じ,磁界を取り去るともとに戻る正磁性体および逆磁性体,磁界を取り去ってもそのまま磁石になってしまう強磁性体がある.
- 磁束
- magnetic flux.磁性体からは磁力線が放射されているが,単位面積あたりの磁力線の数をいう.
- シックスメーター
- 6m.波長が6mの電波のこと.50MHzバンド.
- ジッタ
- jitter.信号などの時間的なずれ.ゆらぎとも言う.
- 失効コールサイン
- 無線局の再免許申請をしなかったため,失効してしまったコールサイン.条件が合えば再度同じコールサインを取得できる.
- 実効値
- effective value.交流電流や電圧は,時間によってその大きさが変化するが直流と同じ量の仕事をする値.
- 実効輻射電力
- アンテナから送出される電力に,アンテナの相対利得を加算した電力.
- 指定事項
- アマチュア無線局の申請で指定される項目,例えばコールサインなど.
- 時定数
- time constant.コンデンサ(C)と抵抗(R)の積で決定される充電や放電に要する時間. t[秒]=C[F]×R[Ω]
- 自動利得調整
- automatic gain control.⇒AGC.
- シフト
- shift.ものを移し変える.移す.切り替え.
- シミュレータ
- Simulator.装置,回路,プログラムなどのシミュレーションを行う装置,プログラムなど.
- シャープ
- sharp.能力や特性が鋭いこと.アンテナの指向特性やフィルタの特性が鋭い場合などに使用される.
- シャープカットオフ
- sharp cut-off.真空管の特性で,比較的小さな入力電圧で大きな出力が得られる特性を持ったもの.
- シャシ
- chassis.電子回路や電子部品を取り付ける金属基台.アルミニウム板や鉄板でできている.シャーシともいわれる.
- 社団局
- club station.⇒クラブ局.
- シャック
- shack.アマチュア無線局の無線設備を設置してある部屋.⇒shack.
- ジャック
- jack.外部からの接続コードを接続するための端子.装置側に取り付けられる.⇒プラグ.
- 遮蔽
- shield.シールド.遮ること.二つの物体や異なる回路/装置の中間に,接地した導体を設置することにより,相互の電気的影響をさえぎること,または物体や回路/装置を(絶縁状態で)接地した導体(あるいは強磁性体)で囲み,他の回路/装置の電気的(磁気的)影響を受けないようにしたもの.
- 遮蔽格子四極管
- 制御格子とはサプレッサグリッドのこと.3極管にサプレッサグリッドを付加した真空管で,4極管とも呼ばれる.これによって高周波特性を改善したもの.
- 蛇の目基板
- ユニバーサル基板(穴あき基板)のこと.基板に格子状に部品を取りつけやすいように穴があいている.万能基板とも呼ぶ.
- ジャミング
- jamming.ある特定の周波数に対して妨害を与える目的で発射されるジャーという音を発する電波.
- ジャンク
- junk.無線機器,無線部品の故障品.がらくた.
- シャント抵抗
- shunt resistor.回路の電流を測定するための高精度の値の小さな抵抗器.
- ジャンパ
- jumper.プリント基板などでパターンを使用せずに別の導線で回路を結線すること.回路の接続の変更ができるようにした導線.
- 集積回路
- Integrated circuit.⇒IC.
- 終段
- ⇒終段電力増幅器.
- 終端型電力計
- terminated power meter.内部の負荷抵抗に被測定電力を消費させて電力を測る電力計.
- 終段電力増幅器
- final power amplifier.送信機の最終段に設けられた高井増幅器.
- 周波数
- frequency.電磁波の1秒間あたりのサイクル数.ヘルツ[Hz]で表示される.
- 周波数カウンタ
- frequency counter.未知の周波数を測る測定器.⇒カウンタ.
- 周波数混合器
- frequency mixer.入力周波数に局部発信周波数を加え,両者の和または差の周波数を得る.ミキサ.
- 周波数使用区別
- 「無線局運用規則第258条の2」で規定されている「周波数使用区別」のこと.アマチュア無線で使用する周波数は使用できる電波型式が細かく決められている.
- 周波数ステップ
- frequency step.V/UHF帯のFMチャネル間の周波数間隔.FM波は一定の帯域幅を持っているので,通信周波数が近接した場合相互に干渉するので,あらかじめ周波数間隔(ステップ)を設け相互に干渉しないよう配慮している.アマチュア無線では通常20kHzのステップが設けられている.
- 周波数帯幅
- frequency band width.搬送波を信号波で変調すると,信号波の周波数幅に比例した側帯波が生じる.その側帯波の幅をいう.
- 周波数逓倍器
- frequency multiplier.発振器から出力される信号の発振周波数を整数倍することにより,目的の周波数を得る増幅器.
- 周波数の許容偏差
- 送信機から発射する電波の周波数の許される周波数の偏差.電波法令で定められている.
- 周波数偏移
- frequency deviation.FM電波において,信号波で変調されたときに変化する周波数の変化量.
- 周波数変換
- frequency conversion.入力周波数に局部発信周波数を加え,両者の和または差の周波数を得る.スーパーヘテロダイン受信機で受信電波の周波数に局部発振周波数を加え,和または差の中間周波を取り出すこと.
- 周波数変調
- FM変調,搬送波周波数を信号波で変調すること.
- 周波数弁別器
- discriminator.FMを復調する検波器.周波数の変化を振幅の変化として取り出す.フォスターシーレ回路,比検波器,離調型弁別器などがある.
- 重複チェックシート
- ⇒重複(ちょうふく)チェックシート.
- 従免
- ⇒無線従事者免許証.
- 主官庁
- 当該行政の管轄管理の中心となる官庁.電波行政の主官庁は総務省であるが,アマチュア無線としての主官庁は総務省.通常は総務省の部局である総合通信局(沖縄総合通信事務所長を含む)をいう.
- 受信感度
- reception sensitivity.受信機の性能を表すもので,どれだけ小さい信号まで受信できるかを表す.⇒感度.
- 準員
- コールサインを持たない日本アマチュア無線連盟の会員.準員には日本アマチュア無線連盟からSWLナンバーが交付される.
- 瞬時周波数偏移制御回路
- instantaneous deviation control.⇒IDC.
- 順方向
- forward direction.ダイオードやトランジスタで,加えた電流が流れる方向をいう.
- 順方向電圧
- forward voltage.PN接合半導体に電流が流れる(順方向電流)際に,その半導体にかかる電圧.
- ショート
- short.短絡.
- ショートウェーブ
- short wave.短波.3~30MHzの周波数の電波.
- ショートコール
- short call.短い呼び出し.通信の設定に際し,相手局のコールサインを1回,自局のコールサインを1回,またはパイルアップ時に自局のコールサインのみを1~2回とする必要最低限の短い呼び出し.
- ショートバー
- short bar.アンテナの整合を取るための短絡用の棒状のもの.
- ショートパス
- short path.普通電波が伝わるときは,2局間の最短距離を伝わる.その最短の伝搬経路をいう.
- 上級ハム
- 第二級および第一級アマチュア無線技士の呼称.⇒第二級アマチュア無線技士・第一級アマチュア無線技士.
- 昇交点
- 通信衛星などの人工衛星が,地球の周回軌道をめぐるとき,赤道上空を南から北へ横切る際の交点.
- 上側波帯
- upper side band.⇒USB.
- 常置場所
- 移動するアマチュア無線局の無線設備が常置してある場所.移動しない局は常置場所ではなく設置場所という.⇒設置場所.
- 消滅エンティティー
- deleted entity.当該国の政治的変化(国境の変更など)により,ARRL(米国無線中継連盟)によるハム界の国の区分であるエンティティー基準を満たす要件に欠け,エンティティーとしての承認を取り消され,消滅した地域エンティティー.
- 焦電センサ
- 温度を持つ人体などから放射されている赤外線によって,温度変化を検知するセンサ.
- 職域クラブ
- 会社の関係者単位で構成しているアマチュア無線を愛好する無線クラブ.
- 初級ハム
- 第四級および第三級アマチュア無線技士の呼称.⇒第四級アマチュア無線技士・第三級アマチュア無線技士.
- ショットキーバリアダイオード
- Schottky barrier diode.順方向電圧が一般的なダイオードに比べて低い特徴を持つ.整流用,信号用,高周波用の種類がある.逆方向の耐電圧が低いものがあるので注意が必要.
- シリアル
- serial.直列のこと.またはパソコンなどのシリアル通信ポートのこと.現在のパソコンでは消えつつある.USBで仮想シリアルポートで使用することができる.
- シリコン
- silicon.硅素.もっとも一般的な半導体材料.ダイオードやトランジスタに使用される.世界中の地中に酸化物珪酸塩として多量に存在する.
- 自立タワー
- ステー(支線)を使用しないで立っているアンテナのタワー.
- 磁力線
- magnetic line of force.磁極のN極からS極に向かって発せられる線.
- シルク印刷
- プリント基板の部品の位置や部品名を表示している通常白色印刷.
- 自励発振
- self oscillation.スーパーヘテロダイン受信機などで混合と局部発振を一つの素子で行う回路.
- 真空管
- vacuum tube.真空にしたガラス管に電極を封入したもので,フィラメントやヒータの熱電子を利用した素子.電子管.
- シングル
- single.単一の.ひとつ.
- シングルOPシングルバンド
- single operator,single band.アマチュア無線のコンテストで,一人のオペレータが一つのバンドで参加すること.
- シングルOPマルチバンド
- single operator multi band.アマチュア無線のコンテストで,一人のオペレーターが複数のバンドで参加すること.
- シングルオペレータ
- single operator.アマチュア無線のコンテストで,一人のオペレータで参加すること.
- シングルバンド
- single band.単一バンド.例えば50MHzバンドだけのもの.
- シングルモード
- single mode.単一の電波型式.SSBだけとか,CWだけの電波型式.
- 信号強度
- 受信した信号のレベル.1~9段階で相手に通知する.RSレポートにおけるSのこと.
- 進行波
- traveling wave.送信機からアンテナに向かって供給されるとき,その有効成分をいう.
- 伸縮ポール
- 長さの可変できるポール.アマチュア無線の移動運用のときなどに,アンテナ設置に使われる.
- 周波数シンセサイザ
- frequency synthesizer.基本周波数の発生に水晶発振器を用い,非常に正確な周波数合成を行う装置・回路.
- 芯線
- ケーブルの中心にある導線.ケーブルの外皮をむいたときに見える導線
- 振幅制限回路
- limiter.一定振幅の中間周波(FM波)を得るために,FM受信機の中間周波増幅器と周波数弁別器の中間に設けられる回路.⇒リミッタ.
- 振幅変調
- amplitude modulation.⇒AM.
- シンブル
- simble.アンテナのステー線などを止めるときに用いる金具.
- シンプレックス
- simplex.通信方式の一つで,同一周波数を用いて送信と受信を交互に行う単信方式.自局の送信中は相手局の受信はできず,逆に相手局の信号を受信中は,自局からの送信はできない.アマチュア無線で一般に行われる交信はこの単信方式である.
- シンボルレート
- 変調速度のことで,単位はBaud(ボー).デジタル変調では変調方式によって1回当たりの変調で処理できるビット数(変調効率)が異なる.変調速度と変調効率で転送速度(BPS)で決まる.